ひと段落


気がついたらだいぶ時間がたってしまっていました。いい訳をすると、ありきたりですが、結構忙しかったのです。

今週をもって半年間通い続けた英語コースが終了。英単語をドイツ語の語順で話していた私のはちゃめちゃな英語は、それでも何となく英語らしくなってはきました。最低限の会話ができるようになっただけでも、大進歩。最終的な成績はまだでていないけれど、自分としては大満足。この1年の最大の目標は達成されました。

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結構好きだった大学の建物のひとつ。時の流れを感じるのにとてもおしゃれ。

そしてこのコースは、いわゆる「大学準備期間」だったので、(私は行かないですが)自分の専攻分野でテーマを見つけては、レポートを書いたり、プレゼンをしたりするのが主目的。そのおかげでイギリスの、あるいはロンドンについて書かれた興味深い文献を読む機会に恵まれたり、様々な情報を、同じような分野を専攻している学生と交換したりと、とても役に立ちました。というか、いわゆる純粋な英語の勉強だけでは、とても退屈して半年も頑張り続けられなかったかな。

つい先日試験も終わり、最終日には近くのレストランを貸し切り、100人以上で大規模なランチ。さすがイギリス人、やることが派手。ドイツ人なら持ち寄りパーティーになるかなー、とも思ったり。

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ランチの後行ったパブのメニュー。メニューは大したことないけど、パブの歴史を感じる空間や装飾が好き。もちろんビールも。

最後の2ヶ月は相方の長期出張と重なり、ほぼ2週間おきに週末はヨーロッパ各地に飛びながら、別の2週間おきにレポート等の締め切りをこなすというハードスケジュール。で、ヨーロッパ内どこに行ってもまず感じるのが、「あー、海外に来たなあ」ということ。イタリアにはイタリア人が住み、チェコにはチェコ人が住む。今までは当たり前のことだったのに、その感覚が変化したのは、ロンドンに来てから。

ロンドンでは10年に1回のペースで国政調査のような人口調査が行われている。前回は2001年、つまり次回は来年。これでロンドンの人口の外国人率がわかるのだが、前々回が31%、前回が40%、そして来年の調査では50%、つまり半数を超すと予想されている。

※余談※
イギリスは他のヨーロッパの国々と統計の取り方が全く異なる。誰が外国人とカウントされるかというと、それは「主観」で決まるらしい。正確には外国人(foreigner)ではなく、ethnic minority group と呼ばれているのだが、つまり英国の国籍(パスポート)を持っているかとか、母国語が何か等は全く関係なく、自分がこの国で人種的少数派に属しているかと感じるかどうかがポイント。肌や目の色に関わらず、2世、3世としてこの国で生まれ育ち、ここで自分は多数派だと思えば、ethnic majority groupだし、かなりの皮肉だがそのうちロンドンでは白人英国人が少数派だと感じる日ももしかしたら来るかもしれない。
※余談終わり※

正直ロンドンにいる限り、自分が外国人だと感じる重さは私がドイツで感じていたものとは全然違うし、だからこそ逆に旅行先でその国の人達が、その国の言葉を話しているのを聞くと安心する。「あー、私はこの国では外国人なんだ」と。「人種の坩堝」と一言でまとめると簡単だけど、その人種の坩堝化したエリア内での人々の日常生活や成長に与える影響は良くも悪くも、そうでない都市とは大きく異なってくる。自分のきちんとした軸と言うか、帰る場所と言うか、いわゆる起源を知り、それ持つことができるのはその人を強くさせられると日々感じているので、ロンドン子の場合はどうなんだろう、と思う。

「ロンドン=イギリスではない。ロンドンはロンドン。」と約1年前にロンドンに到着した時に言われた言葉を思い出す。正しいと思う。
では、ロンドンって何なんだろう。イギリスって何なんだろう。
滞在の終わりが見え始めてから、よく考える疑問です。

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ロンドンと言えば2階建てバス。2階建てバスからの眺めは今でも結構好き。

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