マナーハウス

先日、晴れた日のお昼に、英国のマナーハウスなるものに行ってきました。

マナーハウスとは「中世ヨーロッパにおける荘園(マナー)において、貴族やジェントリに属する地主が建設した邸宅。」(Wikipedia)のことらしい。英国には貴族制度がまだ残っていて、実際に伯爵とか侯爵の称号をお持ちの方が1,300 人程いらっしゃるという。タイタニックの映画に出てくるような貴族が今もどこかで、当時と同じような生活をしているのかどうかは疑問だけれど。
今イギリスで、マナーハウスとか、カントリーハウスと呼ばれているものは、以前貴族が所属していたもので、現在はそれを保存しながら一般の人も出入りできるように、ホテルなどになっている。ちなみに宿泊もできるけど、お値段もそれ相応。今回行ったグレイトフォスターズでは宿泊100ポンド(13,000 円)~、というが実際週末、夏などの条件が重なると、倍くらいかな~と想像。

今回行ったマナーハウス「グレイトフォスターズ」はロンドンから西に車で40分くらいの場所にあり、車さえあれば、マナーハウスの中では比較的簡単に行きつくことができるらしい。ここの素晴らしい所は、御屋敷だけでなく、まさに英国庭園、といった感じのお庭が限りなく広がっていること。手入れされた芝生と季節の花々。不思議の国のアリスに登場する白ウサギがどこからか慌てて出てきそうな感じ。

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↑屋敷の正面入り口。入口のドアは不審者が入りにくいようにと私でも屈んで入らなければならないほど小さい。

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↑御屋敷の裏(庭側)から。心が落ち着く贅沢な空間!!!

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↑館の入り口、今はホテルのレセプション。深みのある木製の家具が雰囲気を出している。

今回はこの庭を眺めながら、天気もよかったのでテラスに座って軽食、という経済的な(笑)マナーハウスの訪ね方。(サンドイッチ、飲み物、デザートでひとり20ポンド、2,500円ほど)宿泊しても、きちんと食事をしてもそれ相応の値段になるので、一番マナーハウスを楽しめて、お財布にもやさしい楽しみ方がこれだとロンドン在住10年の知人に教えてもらい、連れて行ってもらったのです。そしてまさにその通り。日々のいわゆる「都会の喧騒」というのもが全く聞こえず、代わりに聞こえるのは庭園内を流れる小川と、噴水から聞こえる水の音。きれいな景色に囲まれ、気分は300年前にタイムスリップ。そんなに人も多くなかったせいか、長居しても嫌がられることなく、逆にウェイターとも言葉を交わし、お互いにリラックス。天気もよかったので、ちょっとした休暇に出掛けた気分。

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↑テラスの様子

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↑サンドイッチのお味は・・・「ここはイギリス」といった味。イマイチ

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↑デザートはさっぱりしていておいしかったー。

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↑手入れが隅々までいきとどいている庭園。こんな立派で多くの人が鑑賞に来る庭を手入れできる庭師はプレッシャーもあるが幸せだろうな、と想像。

イギリスとはどんな所なんだろう、と最近よく自問自答する。もちろん答えなんてないんだけど。でも貴族制度も、旧貴族の館も、英国式庭園も明らかにイギリスものもで、階級とか、きちっとした庭園の造りとか、そういう整然さや丁寧さが多かれ少なかれ、今のイギリスの根底に流れているんだなあ、と感じる。一緒に行った友人曰く、週末にお茶(食事)するためには、どこのマナーハウスでもかなり前からの予約が必要だそう。みんなこの歴史的空間が好きなのだ、きっと。イギリスにはいろいろな顔があり、理解をするのは難しい。

それにしても贅沢な午後だった。

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